メタプラネットを買った理由
2025年の春、つみたてNISAをきっかけに「投資の仕組みってこういうことか」となんとなく分かってきて、個別株に手を出し始めた頃。わたしはメタプラネットを400円台で買いました。理由はシンプルで、「勢いが来そうだったから」。
メタプラネットは、ビットコインを大量に持っている会社。ビットコインが上がれば会社の資産価値も上がるので、「ビットコインを直接買わなくても、メタプラの株を買えばビットコインを持っていることになる」と注目されていました。わたし自身、ビットコインも少し持っていたのですが、高くなりすぎていて、自分の買える範囲だと数%上がっても利益がわずか。メタプラなら10円上がるだけで数万円動く"値動きのインパクト"があったし、NISA枠で買えば利益に税金がかからない(ビットコインの利益は最大55%課税)。それで、持っていたビットコインを売って株に回しました。
サイモン社長の「株主をワクワクさせる投稿」を楽しみにしている自分がいて、気づいたらメタプラの"ファン"になりつつありました。ワクワクとドキドキ(ドギマギ)がセットの銘柄でした。
2000円直前で浮かれて、500円割れでメンタル崩壊
2025年の5〜6月、メタプラは本当に波に乗っていました。6月には株価が1,900円を超え、「今年中に2000円、3000円もあるんじゃないか」と言われていた頃。夜間取引でも「黒船が来た!」なんて言いながら板を見て、含み益はウハウハ。1500円台でさらに追加購入をして、取得単価は802円になりました。ここで追加購入ではなく、利確していれば……という話なのですが、当時のわたしにその発想はありませんでした。
そして9月28日。株価は一瞬500円を割りました。「さすがにメンタルが持たない」。先輩投資家の皆さんにアドバイスをもらいたくて、急遽YouTubeチャンネルを開設。初投稿が「メタプラネットで含み損がヤバいです。」でした。
ありがたいことに、たくさんのコメントをいただきました。「早く損切りした方がいい」というアドバイスもたくさん。それでもわたしは「まだ損切りせずに様子を見たい」「ビットコインの可能性はまだある」「短期の値動きに左右されず長期で見たい」と、下がるたびにYahoo!掲示板で安心材料を探しては「そうだよね」とホッとして、なんとか心を保っていました。
含み損でも1年以上持ち続けた理由 — "ポケモンカード理論"
それから半年。2026年4月、メタプラに関係ない動画を出しても「メタプラまだ持ってますか?」という"生存確認"コメントが来るくらい、同じホルダーさんが見に来てくれていました。結論から言うと、まだ持っていました。買値400円台に対して1年近い含み損。なぜ損切りしないのか。当時のわたしの答えは、こうです。
例えるなら、子どもの頃のポケモンカード。みんなで熱狂して遊んだ思い出があって、数年経ったら高く売れるようになって、今またブームが来ている。メタプラの株も、みんなで熱狂した思い出があって、数年後にまた価値がつくんじゃないか……そんな淡い気持ちで、おもちゃ箱に入れたポケモンカードみたいに保有していました。
ただ、正直に言うと、この頃にはBPSやPERの意味も分かるようになっていて、「今の知識で最初に出会っていたら、買わないか、買っても短期で売買していた」と自分でも分かっていました。"長期で持つ"と言い張っていたのは、わたしの意地っ張りな部分。先輩投資家さんからもらったコメントで刺さった言葉があります。「投資は、いかに早く裏切った人が勝つ」。どこまでいっても自分の資産がいちばん大事。絆の中に入り込みすぎると良くない、と頭では分かっていました。
2026年3月の株主総会はド派手でした(アバンギャルディがゲスト、サイモン社長の激痩せが話題)。発表された株主限定「メタプラネットカード」は、利用額の1.6%相当をビットコインで還元するもの。斬新だけど、ポイ活派のわたしには「ポイントのほうが使いやすいかな」で、惹かれませんでした。
ガチホ宣言を撤回。損切りを決めた2つの理由
2026年5月28日、「メタプラネットを損切りします」と報告しました。ずっとガチホ宣言をしていたし、わたしを"精神安定剤"のように見てくれている人もいたので、勝手に売るのは良くないと思って、先に動画で宣言してから。理由は「株価が下がったから」ではありません。
理由① キオクシアに出会ってしまった
「AIの時代なのに、なんでわたしはAI銘柄を持っていないんだろう?」と思って買ったキオクシア。最初は何を作っている会社かもよく知らなかったのですが、もふもふ不動産さんのYouTubeメンバーシップに入って、元・半導体の研究開発者の解説を見ているうちに、「今後の世の中に本当に必要なものを作っている会社なんだ」と目の当たりにして——ビットコインを買っているメタプラやエスサイエンス(現エスクリプトエナジー)が、急に魅力的じゃなく見えてきてしまったんです。たとえるなら、長く付き合った彼女がいるのに、社会人になって美人の同期に浮気する男(笑)。
投資をしていると、人工ダイヤモンド、レアアース、ビットコイン銘柄……と「ブーム」が次々来ることに気づきます。AIはブームというより、世の中の変わり目そのもの。大事なお金は、短期的なブームに乗るのではなく、今後の世の中を予想して預けるべきだ——キオクシアと出会って、すごく考えさせられました。
理由② 見てくれる人への責任
「りさこさんの動画で勉強させてもらっています」「参考にしています」というコメントが届くようになりました。うれしい反面、発信する立場としてちゃんとやらなきゃと思うようになりました。わたしは元々、リスクを取って一攫千金を狙う低位株が好きだったけれど、現実的に厳しいし、もしうまくいっても、それを真似する人がいたら本当に危険。企業が何をやっていて、売上がどれくらいで、ちゃんと利益が出ているのか。そこを調べて投資して、発信する。心を改めました。
どれくらい損をしたのか
最初の買値は400円台、1500円台での追加購入後の取得単価は802円。そこから一時は1,900円超え(含み益は"幻")、そして500円割れまで下がって1年以上の含み損。動画の中で損切りの金額そのものは公開していませんが、「含み損は勉強代」として、メタプラとエスクリプトエナジーにさよならすることにしました。このチャンネルはメタプラの含み損をきっかけに始まったので、感謝もしています。
「含み損を抱えていて、損切りした方がいいのか悩んでいる」という人がいたら、今持っている銘柄じゃなくて、他の銘柄を見てみるのも、背中を押してもらえる1つの手だと思います。一緒に頑張っていきましょう。
メタプラの失敗から学んだこと
この失敗から学んだこと
- 勢いで買わない。「今年中に3000円」みたいな空気に乗ったのが最初の失敗
- 含み益は、利確しなければ幻。1,900円のとき、一度でも利確していれば状況はぜんぜん違った
- "みんなで熱狂"は投資判断ではない。ポケモンカード理論は、思い出としては素敵だけど、資産にとっては意地
- ブームではなく、世の中の変化に投資する。BPS・PERが分かるようになって、初めて見え方が変わった
- 発信するなら責任を持つ。一攫千金の真似をされたら危険。企業をちゃんと調べる
- 損切りに迷ったら、他の銘柄を見に行く。視野が広がると決断できる
メタプラネットは、派手な株主総会もメタプラカードも、やっぱり面白い会社だと思います。応援する気持ちは変わりません。でも、「応援」と「投資」は分けて考える。それが、1年の含み損でわたしが学んだいちばん大きなことでした。
この記事のもとになった動画
よくある質問
メタプラネットってどんな会社?
ビットコインを大量に保有する日本の上場企業です。2025年はビットコイン・トレジャリー事業がトレンドになり、株価が急騰→急落しました。経営陣がSNSで積極的に発信し、株主側にも「みんなで盛り上げよう」という独特の空気感がある銘柄です。
りさこはなぜビットコインを直接買わなかったの?
ビットコインは高くなりすぎて、自分が買える範囲だと数%上がっても利益がわずか。メタプラなら株数によっては10円の値動きで数万円動く「インパクト」があったこと、NISA枠で買えば利益に税金がかからない(ビットコインの利益は最大55%課税)ことが理由でした。
結局、メタプラはダメな銘柄なの?
そういう話ではありません。りさこ自身「面白い会社だと思うし応援している」と言っています。失敗の本質は銘柄ではなく、"勢いで買う・利確しない・ブームに乗る・意地で持つ"というわたしの行動のほうでした。
※ 価格・金額・出来事はそれぞれの動画撮影時点のものです。このページは個人の体験談であり、特定の銘柄・商品・会社の売買を勧めるものではありません。投資は自己責任でお願いします。